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パリ国際航空ショー「Paris Air Show」のレポートです!!

先日、パリ郊外のル・ブルジェ空港で行われた"第50回パリ航空ショーSalon International de l'Aeronautique et de l'Espace, Paris-Le Bourget"に行ってきました!

飛行機に関係するものは、あまり身近に感じるのは少ないと思いますが、パイロットでは、星の王子さまのサン=テグジュペリ、全仏オープンの会場名にもなっているローラン・ギャロスは、仏軍で活躍した人なんです!


開催期間は、6月17日〜23日の7日間ですが、初めの4日間は商談会となっており、週末の3日間が一般公開になります。

左の写真は、エアバス社のA380。同社はこの期間で合計466機、金額ベースで687億米ドルの売上げがあったそうです。我々が乗っている飛行機がこのように売買されていると思うと、何かすごいですね〜。

ここの空港には、航空宇宙博物館が設置されていて、ついでに見学もできるんです!
この日は、時折雨が降ってきたので、博物館で雨宿り。

時間がなくて見つけられませんでしたが、
ここにはサン=テグジュペリが墜落したときのロッキード社(Lockeed)社のF-5 Lightningの一部が展示されてるそうです。
ちなみに、彼の飛行機での最初の事故は(何度も事故ってます(笑))、このブルジェ空港だったそうです。

さすが、航空宇宙博物館!
宇宙船の展示もしてあります。

博物館の中に、何とコンコルドが二機も入っていました!!
中は見学できたんですが、ここは別途入場件が必要で、切符売場に長蛇の列ができたので残念ながらあきらめました(涙)。



博物館の横には空軍のブースがあり、子供達がパイロット気分で大はしゃぎ!
私も乗ってみたかったのですが、これも残念ながら大人は乗れません!

こちらも子供用で、戦闘機の緊急脱出のシュミレーター?
シートに座り、ベルトをしっかり締めた後、スイッチを押すと、シートが上にスライドします。

そういえば、今年の宮崎アニメは零戦の設計者のお話だそうですね!?今はもう飛んでませんが、YS-11も設計されたんですね。
この展示会では、三菱重工がYS-11以来、40年ぶりの日本独自開発の旅客機、MRJ (Mitsubishi Regional Jet)、三菱リージョナルジェットのプロモーションをしていたそうです!

一般公開の時は、日本のコーナーは人気がなく、ここにはほとんど誰もいませんでした(涙)。
日本の航空機メーカーというと、三菱、川崎、富士重工と本田でしょうか?
フランスのメーカーは、やはりエアバス社ですが、これはEADSというヨーロッパ企業の子会社だそうです。
純粋なフランスメーカーはミラージュ(Mirage幻影)、ラファール(Rafale疾風)などの戦闘機を作っているダッソー (Dassault)社になります。

旧社名は社長の名を取ったブロシュ社(Bloch)なんですが、ユダヤ人だった為、フランスっぽい名前のダッソー (Dassault突撃)に改名したそうです。
サン=テグジュペリは第二次大戦中、ブロシュ社のMB.170に機上し、ドイツ軍に占領されたアラス上空を偵察、激しく被弾されながらも帰還し、その後勲章をもらいました。
後にそれを元にして、星の王子様より前に、英名Flight to Arras、 仏名Pilote de guerreを小説にしたそうです。



こちらは、防衛省の展示スペースです。 右手がミラージュ、左手がラファールです。こんなに間近で戦闘機を見る事はないので、その迫力に圧倒されます。
内心、ミサイルが飛んでこないかとドキドキしてました!(笑)



ここは大人気で、すごい行列です。
実際にコクピットに座れて、パイロットの人がとても丁寧に説明してくれます。


こちらは、なんと!ロシアの新型戦闘機スホーイ(Sukhoi)社の35です。
こんな時でないと、ロシアの戦闘機を間近では見れませんよね?!
パリ航空ショーで、ロシアの戦闘機が初の海外デモ飛行を行ったとマスコミでも注目していました。


もちろん戦闘機ばかりではなく、昔の飛行機や民間用の旅客機も展示されています。

飛行機は展示だけでなく、実際にデモフライト(展示飛行)をするので、動き出す時は大変です!


会場では記念グッズを売ってる売店もたくさんあります!
記念のTシャツやキャップ、マグカップ等、ついつい買ってしまいます。(笑)


こちらの売店はダッソー社の売店です。
オリジナルのグッズがたくさん売ってます。
中には昔の計器も売ってました。
よく見たら、Breguet(ブレゲ)と、書いてあります。そうあの高級時計メーカー(マリー・アントワネットの時計を作ったところ)と同じ名です!
その末裔が起こしたメーカーが、後にダッソーと合併、そんな歴史があったそうです。


さて、やはりエアーショーの目玉はこれ!

フランス空軍のアクロバット飛行チーム・パトルイユ・ド・フランス(Patrouille de France)! 今年で、60周年だそうです。
そう!フランス革命記念日の7月14日に、シャンゼリゼ通り上空でトリコロールを描く、ジェット機の編隊飛行です。
日本にも、航空自衛隊にブルーインパルス(Blue Impulse)がありますね!
使用機体は、空自では川崎重工のT-4、仏空軍ではダッソー社のアルファジェット(Alpha Jet)で、同型で独・ドルニエ社(Dornier)があり、なんとそれをあのGoogle社が用もないのに所持してるそうです(笑)。
まあ、いずれにしても、やはり国産にこだわるんですね・・・!
ちなみに、アルファジェットの先がとんがってるのが独製で、丸いのが仏製だそうです。
アクロバット飛行用は最先端の実用機ではなく、軽量で運動性の高い練習機を使用する事が多いみたいです。
ところで、このアクロバット飛行、実はただ煙を撒いてるだけではないんですよ・・・!
写真で比べてみると良く判りますが、飛行機の編隊が違うんです!!!
下の写真で比べてみて下さい。ひし形や弓矢など、いろいろな形で編隊飛行してます。







入場料は今年は13. 50?でした。博物館も入れたので、少しお得かな!?
2年に一度のエアーショー、機会があったら一度訪れてみてください!!
(私は、自称・飛行機オタクなので(笑)、毎回、航空ショーでは大興奮です!!)
ただ、会場となるブルジェは、パリ郊外といってもシャルル・ド・ゴール空港のすぐ近く・・・
開催期間はいつも大渋滞ですので、電車で行くのが便利です。
郊外線で会場近くの駅まで行き、そこから無料のシャトルバスが無難で運航しています。



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