パリ南部に『パリ国際大学都市CITE INTERNATIONALE UNIVERSITAIRE DE PARIS』があります！ここは、フランスで勉強する学者、研究者、留学生、芸術家などのために造られた寮の街で、敷地３４ヘクタール（東京ドーム約７個分！）の中に、実に３７ヶ国の寮があるのです！
この中のブラジル館とスイス館は、ル・コルビュジェが携わっているということで、
見学してきました！
敷地内のメインの建物は、こちらの“国際館（Maison Internationale）”！
この建物には、食堂、劇場等があり、この街全体の窓口的な役割をしてるそうです。建物は、フォンテンブロー城縮小版レプリカだそうです！ステキですよね！？
そして、ブラジル館へ！１９８５年に、フランスの歴史的建造物に指定された建物なんです☆★☆
この建物は、フランス生まれのブラジル人、ルシオ･コスタ（Lucio Costa）とル・コルビュジェとの共同設計で１９５９年に完成したそうです！ルシオ・コスタ氏は、ブラジルの首都ブラジリアを設計したスゴイ人！
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１９９７年、居住スペースを現代生活に適するように、コルビュジェ財団監修のもと改装工事をし、２０００年９月に再開館したそうです。
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部屋のベランダの壁がカラフルで、ブラジルっぽい感じですよね！？
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雨どいも、教会のガーゴイルみたいに出ていました。
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まずは建物を一周！
外観のほとんどが、コンクリートの打ちっ放しになってました！
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ちょうど中に入る学生がいたので、この玄関から中に入りました！
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入口にいた管理人さんに入館料を払い、いざ見学へ！
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見学はこの階のみ。
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ちょうどホールを開けてくれたので、まずは、ホール見学！
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このホールは、家具で有名なジャン・プルーヴェ（Jean Prouve）の設計で、座席も、彼のデザインだそうです！
改修時には、オリジナルにこだわり、忠実に再現したとのこと。
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２００２年、ホールの名前は、コスタ氏の生誕１００年に敬意を表し、ルシオ･コスタ・ホール（Salle Lucio Costa）と名付けられました。
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ホール入口横にあったオシャレなブース・・・なんと自販機コーナーでした♪
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次は、玄関ホールを見学！
ほぼ全面ガラス張りなので、天井に電灯がないのに、とっても明るかったです☆★
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このホール内の展示コーナーには、最初の建築と改修後のパネルが展示されてました！
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←こちらの写真が改修後のパネルです。
比べてみると、変更点が分かりますよね!！
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建物内の内装、家具などは、先ほどのジャン・プルーヴェとル・コルビュジェのアトリエから独立したシャルロット・ペリアン（Charlotte Perriand）が手がけたそうです。
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玄関近くの管理人室の前には、郵便箱と住人への掲示板になってました。
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寮っぽいです！
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完成当時の１９５９年から、エレベーターもあったそうです！！
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エレベータの先は・・・
 
こんな感じで、ステキな空間と、とにかく採光がいっぱいです(^-^)♪
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外にある自転車置場も、心なしかカッコよかったです（笑）！
ちなみに、月に約５００人のプロ・アマ見学者（建築関係だけでも世界各国から約１００人）が来るそうです！！
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LA MAISON DU BRESIL
7L. BOULEVARD JOURDAN 75014 PARIS
TEL 01 58 10 23 00
入場料１ユーロ（案内書がある場合は、２ユーロ）
１０時～１２時、１３時～２０時（基本的には休館日なしだそうです）
さて次は、スイス館へ！！こちらも歴史的建造物に指定されています！
こちらが正面・・・と思いきや、、、
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入口はこちら、南側にありました。
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玄関でインターフォンを押し、管理人さんに開けてもらいます。
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管理人さんに、入館料を支払うと、案内のパンフもくれました！さすがしっかりした国スイスです（笑）
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このスイス館は、１９３３年に、この学園都市内の最初の近代建築として作られたそうです。もちろん設計は、スイス生まれのル・コルビュジエ！内装、家具等は同僚のシャルロット・ペリアンで、各階に小キッチン、お手洗いが設置されてるそうです。（１９５７と１９５８年には一部改修工事されました。）
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管理人室には、住人用の郵便箱が埋め込められてました！
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こちらが玄関ホール！
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階段発見！
ここから居住スペースに行けるみたいです。
ちょっと上がってみることにしました。
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上から見ると、こんな感じ！
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続いては、ホールの先にあるサロン・クールSALON COURBE・・・曲線応接間！
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この巨大な壁画は、１９４８年にル・コルビュジェ自身が描いたものだそうです！
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実は、完成当時、写真の壁だったそうですが、第二次世界大戦の際に、破壊されてしまったそうです。戦後、ル・コルビュジェによって、いろいろ手が加えられたとのこと。
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大理石のテーブル！
このサロンに不思議なほど、マッチしてました★☆
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これは・・・本棚？
収納ケース？
とにかく、インテリアとしては、すごく素敵です。
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ここで居住者の皆さんは、新聞をよんだり、テレビを見たり、楽しく歓談されるそうです♪うらやましい・・・！！
寮内には全部で、４６の個室があり、すべて床面積は１６㎡だそうです。
見学できるのは、２階にある１０５号室！！
ということで、２階へ！！
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階段を上って、すぐにミニキッチンがありました！
本当に小さい（笑）
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こちらの家具・・・さっき見た収納ケースみたいですが、これはクッションがついていて、座れるようになってました！
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その先の廊下沿いに、個室が続いてます。
方向からすると、個室はすべて南向き！
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さて、個室の入口はこんな感じです！
こちらも学生寮って感じですね(^-^)？！
窓の向こうは公園になってます。
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室内は、実にシンプル！！
今は、電話やネットの配線も設置されてるそうです。
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窓側には机、本棚、ベッドがあります。
人が住んでない状態だと、ちょっと寂しい感じですね・・・？！
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収納タンスが衝立の役割をし、
廊下側には、シャワーと洗面台がありました。
学生寮の狭いスペースの中にも、ル・コルビュジェのアイディアが満載で、“家具を使った空間の分断”が見事です！！
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シャワーだけの設置ですが、なんだかシンプルでカッコイイです！
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他にも、施設内には、４階に図書室があったり、パソコン部屋ではインターネットや印刷、コピーもできるそうです。もちろん、洗濯機、乾燥機も設置してあるそうです。
パリに暮らす学生や研究者たちにとっては、生活するのに必要な物があるので、ここはル・コルビュジェによるところの、まさに“住むための機械MACHINE A HABITER”なんでしょうね！
近代建築の巨匠たちが手掛けた学生寮、おもしろかったです！！
LE PAVILLON SUISSE/ FONDATION SUISSE
7 BOULEVARD JOURDAN 75014 PARIS
TEL 01 44 16 10 16
入場料 ２ユーロ（案内書付き）
１０時～１２時、１４時～１７時（基本的には休館日なしだそうです）
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**オマケ**
敷地内には、もちろん、
日本館もあります！
屋根瓦があって、ホントに日本っぽいですね♪
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