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新年ということで、今回は、南仏プロヴァンス地方の
かわいらしい年末年始の風習をご紹介します!
LE BLE DE LA SAINTE-BARBE(聖バルブの麦);" BLE DE L'ESPERANCE "
(希望の麦)と言われる風習です!
実際に麦を育てるところからの実録体験レポートなので実は力作で〜す。

12月4日のSAINTE-BARBEの日に、写真のように、
お皿に小麦をまきます。
コットンを定期的にしめらせて、小麦の芽が出るのを待ちます。
そして、12月24日の夜=クリスマスの日に、
大きくキレイな緑色に育ったら、翌年は良い年になる!!
といういわれがあるそうです!





12月24日には、麦のまわりに赤いリボンをして、
テーブルの四隅に飾ったり、イエスが生まれる
飼い葉おけの場面の飾りもののまわりに置いたり
します。

この風習は、古代ギリシャ・ローマ時代から続いているもので、
当時は、収穫した麦の初穂として、12月4日に古代の神へささげていた
そうです。12月24日にしっかりした麦が出ていれば、翌年は豊作!という意味が、
時代が変わるにつれて、デコレーション感覚の、
現在のような風習に変わってきているそうです。

SAINTE BARBE(聖バルブ)は、14世紀に生きた女性で、
父親が彼女のとても強いカトリック信仰を気に入らず、塔に幽閉して、
最後には殺してしまいました。その時、雷が父親の上に落ち、これ以降、バルブは、
聖女となり、暴力的な死から守る聖女・危険な職業の守り神として、信仰されて
います。
昔の人が、なぜ12月4日のSAINTE BARBEの日に、麦をまくようになったかと
いうと、12月24日に、きれいな緑色の大きな麦が発芽するには、20日前に
麦を蒔かなければいけない、ということに気づいたからです。
そして、24日の20日前は、12月4日=SAINTE BARBEの日だったわけです。
こうやって、古代から伝わる"希望の麦"の風習と
聖バルブを祭る日が重なったそうです。

クリスマスが終わって、1月6日の公現祭
(去年ご紹介しましたが、ガレットを食べる日
ですね!)が終わると、この麦を土に返して
あげるのだそうです。

パリに住むフランス人でも、知らなかった風習
なのですが、去年の11月に、プロヴァンス地方
観光局の人が、麦を送ってくれて、みんなで
育ててみました!
12月24日には、こーんなに大きく立派な麦に
なったので、今年は、とっても素晴らしい年に
なるでしょう!!!

みなさんにとっても、良い年になりますように!

* この麦は、年末、南仏では街中で売っているそうなので、
南仏で有名なサントン人形とともに、お土産としてもおもしろいですね!



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