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Parc national des Calanques(カランク国立公園)

1999年からのプロジェクトにより、2012年4月18日、
ようやくフランス国立公園ということで、正式に発表されました!!



ロゴはフランス国立公園のオフィシャルサイトよりの引用
http://www.parcsnationaux.fr/


フランスで10番目の指定です!!

ところで、カランクって何???

今では、カランク国立公園というように固有名詞の呼び方ですが、もとは、地中海に面した、ゴツゴツした石灰岩の断崖絶壁に囲まれたような、深く入り組んだ入江をさすことばでした。
そんな入江が、南フランスの、特にマルセイユからカシの海岸線には、14カ所続きます。



↑↑岩山の先は地中海 

↑↑奥まった入江


雄大な自然の姿を、写真でお伝えするのは、なかなか難しい…
ですが、この海の色と岩のゴツゴツ感といい白さといい!!
加えて、岩に張り付くような緑。



こんな自然界の貴重なコントラストと自然を守らねば!!
ということでのプロジェクトでもありました。

でも、そんなプロジェクトが立ち上がる前からも、20世紀にはいったころから、この自然を守るための動きはあったのだとか。





カシの町から一番近いといわれるカランクのポール・ミウは、町に近いこともあってか、今は自然と船が集まったヨットハーバー。




でも、左手部分は100年以上前、石切り場となり、ここの白くてつややかな石が、建築資材としてどんどん切り出されて行ってしまいます…
その当時、切り出した石を直接貨物船に積載できるように、船着き場も設けられ、カシの町の主要産業ともなったのですが、、、

やはり、美しさを大事にするフランス人!
1923年に、このすばらしいカランクを守るため、
このまま切り出されるのを黙って見てるわけにはいかん、
ということで、カランク保護委員会が設けられ、さまざな活動により、1975年には、カランクとその周辺が保護区域に指定!!





↓↓カランクには、松の木が多く見られるんですよ〜
何でも、水を求めて、地中に深く根をはることができるのだそうです!


それでも、苦難は続き、、、なんと90年代に山火事が二度発生。
国立公園の動きが強くなったのは、そんな背景もあってのこと。

こんな岩山の緑が少ない場所ではありますが、乾燥した気候とトレッキング大好きなフランス人達、散策を楽しみに来た人たちの、ちょっとした火が、ミストラルの突風にあおられ山火事に、、、なんてことが、南フランスの夏では、毎年どこかで耳にしてしまう悲しきお話。

この乾燥した気候の中、そしてこういった岩山に生息する、貴重な植物、昆虫、小動物類をしっかりと守るため、自然の雄大さをしっかりと守るための、

カランク国立公園!!


もちろん、しっかりとした規制の中で、自然との共存を図るためののものでもありますね!!


↓↓近くのカランクでは、カヤック。




↓↓カシの町に近いカランクの、ポール・ミウ以外は、こうやって歩くか、ヨットを所有する人が、海側から行く方法しかありません。



でも、カシの町から、カランク・クルーズということで、
プチ・クルーズが楽しめます♪♪
3つのカランクを巡るのが、時間的にも雰囲気的にもいいです!!
http://www.ot-cassis.com/en/the-calanques-by-boat.html



カシ近くの、標高399m・のカナイユ岬も国立公園に指定された区域!





たまぁ〜にですが、ご案内していると、、、
ここの断崖絶壁からいったん下って、また登ってくる、ロック・クライミングを楽しむ(!?)人たちも目撃!!
分かりますか〜???岩肌に張り付く人々を〜!!
お〜、こわっ、 (〜_〜;)



カナイユ岬から望む、カシの町、プロヴァンスの展望。



注)カナイユ岬は、突風ミストラルが吹き付ける日には、危険なため、道路が封鎖され登ることができません。



冒頭にも紹介したこのマークですが、各国立公園で、色使いが違います。
海の色合いも意識しての、カランク国立公園はこのブルー!!

マルセイユの都市部から、車で一時間もかからず、こんな雄大な自然が存在するというのも、フランス国立公園としては初めて。

そんな雄大さなため、ツアーとしては、全体の一部しかご覧いただくことができませんが、カランクと南仏プロヴァンスの自然は、こちらで充分お楽しみ !!!!



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