昨夜（4/25）、写真家ロバート・ドアノーの有名な「BAISER DE L'HOTEL DE VILLE」
（市庁舎前のキス）のオリジナルが競売にかけられました。
（以前、彼のエキスポを”パリ情報”でも取り上げましたよね？）
このポスターは、世界中で、１９９２年までに約４０万枚以上売られたといわれる
とおり、フランス人はもちろん、みなさんもこの写真を目にしたことはあると思います。
１９５０年当時、ドワノーは、アメリカの雑誌”Life”の特集記事”パリの恋人たち”の
ため、ビストロで一杯飲みながら、パリの恋人達を観察し、シャッターチャンスを
狙っていたのでした。
そこに現れたのが、この二人！女性は、フランソワーズ・ボルネさん。
彼女と彼（ジャック・カルトーさん（没））は、演劇学生で、熱愛中でした。
この二人を見初めたドワノーは、カメラに向かって、
ポーズをとるように頼んだのでした！
私も含めて、多くの人は、自然体のキスを盗み撮りした！
と信じていたようなのですが、
これはドアノーの思うツボで、実は、ちゃんとポーズを決めて
当人の了解を得て撮った写真だったのでした。
１９９２年に雑誌”エキスプレス”に、盗み撮りと報じられ、
仕方なくドアノーが真実を語ったのでした。
現在、このオリジナルを持っていた
フランソワーズさん（７５歳）は、
「若い監督やドキュメンタリーを作る援助をしたい」
ということで、競売にかけることを決めたそうです。
そして、競売額は、予想をはるかに上回る155000
ユーロ（２０００万円くらい）でした！！
スイスの男性が手に入れたそうです。
ちなみに、当時ラブラブだったフランソワーズさんと
ジャックさんは、別れてしまったそうです。
でもフランソワーズさんは、「私にとっての本当の恋
は、彼が初めて！」と当時を振り返っていました。
それにしても、彼の写真は、自然体で、動きがあって・・・素敵ですね！
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