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世界遺産★トロネ修道院 ABBAYE DU THORONETに行ってきました(^-^)♪

これも一つ前のレポートと同じく夏に行ったものです。




トロネ修道院は、カトリック教会のシトー会の修道院で、
ロマネスク様式を代表する建築としても有名なんです☆★
"シトー会修道院の傑作"と呼ばれ、近代建築の巨匠コルビュジェが大絶賛したんですって!!

シトー会修道院は、人里離れたところにあるのも特徴! ということで、こんな林の中を 入って行きます・・・

駐車場から歩いて2分もすると入り口が見えてきました!

入り口を入っても、なかなか本館は見えてきません(笑)・・・

シンプルだけど、落ち着く中庭を抜けて・・・



ようやく着きました!!簡素だけど、ドッシリ存在感のある建物です!!




あれ?正面の入り口がない??そうなんです、一般信者は、入ることができなかったので、中央入り口がないんですって!


トロネ修道院は、1230年に完成。もともと新しい修道院を建てるために、
修道士さんたちが場所を探していて、この場所は、林に囲まれつつ川や泉もあるということでココに決定し、
1160年から建設が始まったそうです。


まずは、教会から見学!!







ガラ〜ンとした殺風景な内部ですが、"分厚い石でできてる!"っていう第一印象!天井が高く広々、
この半円ドーム天井がすごい音響効果があり、声も響きまくります!!

三位一体(父・子・聖霊)を象徴しているという3つの半円形の窓から、
太陽の光が、このシンプルな教会全体を照らして、なんとも神秘的でした(^-^)♪




教会内で見つけた装飾は、この2体の木像のみ。



ここで、『シトーCITEAUX会』をザックリご説明すると・・・
"質素・清貧・孤独"を信条とする厳格な規則に戻ろうとした修道会!


当時は、寄付を得て壮麗なクリュニー修道会が全盛だったのですが、1098年、モレーム修道院のロベール修道士が「自分の理想とする修道生活ではない!」ということで、ブルゴーニュ地方のシトーという村に、彼が理想とする質素な修道院が建てられ、この村の名前をとって"シトー会"と呼ばれるようになったそうです。

シトー会の規則では、敬意・服従・清貧・手仕事・祈りに配分された生活が説かれています。

続いて、回廊



修道院の核となっている回廊は、修道士たちの共同生活の場所と教会を結んでいます。


重々しい石が積まれた間から、光が差し、なんとも言えない空間★☆

中庭に面して回廊が続き、回廊の外側には、図書室、教会参事会室、面会室があります。




参事会室には、石でできた階段状の席があり、修道士さんたちが、ここに座って会議してたそうです!

室内から、回廊〜中庭を眺めると、こんな感じで、室内の方が低くなってます!!



庭園側に出るところに、面会室があり、
ここは修道士たちが、唯一おしゃべりすることができた場所だそうです!

ここまで見学したところを、庭園側から見ると、こんな感じです!
この建物は"修道士の棟"と呼ばれています。




さらにこの建物の2階に上がると、修道士の共同寝室があります。

床に、境界線があるの、わかりますか??この一角が1人分のテリトリー!ここでみんなで寝ていたそうです。

ちなみに、13世紀頃には、約20人の修道士と、数十人の補助修道士が共同生活していたそうです!

この共同寝室は、教会からも入れるようになっていました!



また、寝室から外にも出られて・・・




トロネ修道院を一望\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/


回廊と中庭・・・上から見ると、つくりがよくわかりました!



写真の右手前にある六角形の屋根の下にあるのが洗手礼場、写真の奥にある建物は、"補助修道士の棟"と言われる建物です。



こちらが六角形の屋根の下にある洗手礼場。修道士たちが手を洗うことはもちろん、ヒゲを沿ったり、日常生活に使っていた場所。
アクセスしやすいように、六ヶ所入り口があるのも合理的ですね!
続いて、貯蔵室へ!





修道院の収入源=ワインとオリーブの製造をしていたところです!!
醸造桶やオイル圧搾機などが置いてあります!


貯蔵室のあとは、"補助修道士の棟"
ですが、ここはまだ修復が終わってません・・・

補助修道士は、修道院建設のときも、ひとつひとつ手で石を積み上げた功績者!
だけど発言権がなく、手作業を担当していた修道士さんだそうです。


1階に食堂、2階が共同寝室だったそうです。



想像はできますが、廃墟のままですね・・・



でも、棟の外観は、かなり修復されていました!



トロネ修道院は、1660年頃から荒廃しはじめ、1841年から修復作業が行われているそうです。


唯一見つけたステンドグラス・・・シンプルだけど、味がありますね〜♪

ということで、"質実剛健"な修道院!シンプルに合理性を追求し、シトー会の戒律に沿った建築が、今では世界遺産!感慨深いものがありました♪


***オマケ***
南仏では、トロネ修道院、シルヴァカンヌ修道院、セナンク修道院を合わせて、プロヴァンスの3大シトー会修道院になっていて、"3姉妹"と呼ばれているんです!(ABBAYE修道院という単語が、フラ語で女性名詞なので、姉妹なんです(笑))


SYLVACANEシルヴァカンヌ修道院



SENANQUEセナンク修道院
これら3つ、ほぼ同時期につくられ、造りもほぼ同じなんです!!
3つ見学しましたが、どこがどこか分からなくなるほど、中の造りは似ていました!!!

この3姉妹の中でも、トロネ修道院は、傑作中の傑作ということで、
長女って言われてるそうです(^-^)!


南仏エクサンプロヴァンスからトロネ修道院に行くオプショナルツアーはこちら

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